世界大百科事典(旧版)内の《壱銭職由緒之事》の言及
【髪結】より
… 髪結にはまた一銭職(いつせんしよく)という異称があった。これは享保年間(1716‐36)に髪結仲間が公儀に差し出した《壱銭職由緒之事》によると,三方原(みかたがはら)の戦のさい髪結職の北小路藤七郎なる者が徳川家康の危急を救って賞されたことに由来するとしている。しかし実際は,髪結発祥期に路傍に床を置き,通行人の求めにより月代をそり,髪を結ったときの賃銭が1文で,一文ぞりと呼ばれたことに起因し,それから一銭ぞり,一銭職となったものと考えられる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」