世界大百科事典(旧版)内の変位電流密度の言及
【変位電流】より
…磁束の時間的変化が,起電力を生ずるというファラデーの電磁誘導の法則は,磁束密度をB,電場をE,時間をtとすると, rotE=-∂B/∂t ……(1) と表される。これは,電気と磁気との間の因果関係を表すものであるが,(1)の逆の関係,すなわち磁場Hと電束密度Dの関係を表す式, rotH=∂D/∂t ……(2) において右辺の項∂D/∂tを変位電流密度という。Dは電場E,分極Pとの間に, D=εE=ε0E+Pの関係がある(εは物質の誘電率,ε0は真空の誘電率)。…
※「変位電流密度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」