世界大百科事典(旧版)内の変速用流体継手の言及
【流体継手】より
…図2はn1を一定にしたときの速度比と効率およびトルクの関係を示したものであるが,e=0の近くでは設計点の10倍以上のトルクとなり,運転上の支障となるため,実機ではその低減に貯油槽を設けるなど種々のくふうがなされる。とくに液量を自由に調節できる構造としたものは,速度比の広い範囲でなめらかな運転が可能で,変速用流体継手とも呼ばれる。 流体継手を用いるエネルギー伝達では,始動が容易となる,過大な負荷に対して原動機を保護できる,衝撃の吸収能力があるため円滑な運転ができるなどの特徴がある。…
※「変速用流体継手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」