世界大百科事典(旧版)内の外務公務員採用上級試験の言及
【外交官】より
…ただアメリカでは選挙の功績に対する報酬として外交官のポストを約束する猟官制の伝統が強く,職業的外交官の登用試験が始まったのはかなり遅れて1924年からのことである。なお日本における採用試験は,外交官,領事官試験と外務書記生試験,外務省留学生試験から成っていたが,これが59年に外務公務員採用上級試験と外務公務員採用中級試験,語学研修員採用試験と改称され,さらに後者は77年に外務省専門職員採用試験という名称に統一された。他方,現代では,国家関係の複雑化にともなって,大蔵,通産,防衛,警察など各省庁からの専門家が外交官として任地に駐在する数が増大しており,プロフェッショナルな外交官はいっそう高度な統合能力を求められるとともに,国際法,国際経済,地域研究などの専門家として任官後もさらに自己開発を継続することが要求されている。…
※「外務公務員採用上級試験」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」