多元水道(読み)たげんすいどう

世界大百科事典(旧版)内の多元水道の言及

【給水】より

…良質で豊富な水源を近郊に得られる場合には,全用途に一括して飲用可能な水を給水する一元水道のシステムが合理的であり,現行の一般的な水道のシステムが発達し普及した。しかし水資源の新規開発が限界に達し,水需要が安定供給力を上回るようになった一部の地域では,一元水道は渇水時に給水不良や断水を余儀なくされたり,エネルギー多消費型の高度水処理による補給を必要とするなどの不合理が生じており,用途水質別の多元水道(少量ながらも絶対に良質な水を必要とする飲料水の給水系統と,質的には若干劣っても水量を必要とする生活雑用水の給水系統などを分けて給水するシステム)へ転換する必要も生じている。
[給水装置と給水方式]
 水道施設は,水を貯留し輸送する施設と,原水を水質的に浄化する施設からなり,基本的にはダムから各戸の給水栓までが一連の施設でつながれている。…

※「多元水道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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