世界大百科事典(旧版)内の多度神宮寺の言及
【神宮寺】より
…文献上の初見は,《藤氏家伝(とうしかでん)》に藤原武智麻呂(むちまろ)が715年(霊亀1)越前の気比(けひ)神の託宣をうけて建てたという気比神宮寺であろう。つづいて養老年間(717‐724)に和宅継(やまとのやかつぐ)が若狭の若狭比古(わかさひこ)神のために建てたという神願寺,763年(天平宝字7)に満願(まんがん)禅師が建てた伊勢の多度神宮寺(法雲寺),また同じ満願が天平勝宝年間(749‐757)に建てたという常陸の鹿島神宮寺がある。時代の下降とともに神宮寺は増え,おおむね諸国の神社に設けられた。…
【多度神社】より
…社殿東方嶺上に古代祭祀遺跡があるが,創建年代不詳。763年(天平宝字7)に多度神宮寺が創建された。782年(延暦1)従五位下,859年(貞観1)正月正三位,同2月従二位,863年正二位に叙され,887年(仁和3)奉幣にあずかり,延喜の制で名神大社。…
※「多度神宮寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」