世界大百科事典(旧版)内の夜の女王の言及
【サボテン】より
…メキシコのオキナマル(翁丸)Cephalocereus senilis (Haw.) Pfeiff.(イラスト)や南アメリカのオイラク(老楽)Espostoa lanata Br.et R.は白毛が密生し,毛柱類(けばしらるい)の名がある。一方,木や岩に着生する森林着生サボテン類には,夜咲群に3稜ではうサンカクチュウ(三角柱)Hylocereus guatemalensis (Eichl.) Br.et R.,白い花が直径30cmを超すヨルノジョオウ(夜の女王)Selenicereus pteranthus (Lk.et O.) Br.et R.,茎が扁平の月下美人(イラスト),昼咲群にはクジャクサボテンEpiphyllum(イラスト)やシャコバサボテン(イラスト),紐状に垂れるキンヒモ(金紐)Aporocactus flagelliformis (L.) Lem.がある。リプサリス属Rhipsalisも着生するが,花は小さく果実は漿果(しようか)で,アフリカ,マダガスカル,スリランカの旧大陸にも自然分布する唯一のサボテンである。…
【魔笛】より
…18世紀ドイツの民衆的なオペラ形式であるジングシュピールに属し,その圧倒的成功によって,R.ワーグナーに至るドイツ国民オペラの発展にとって決定的な第一歩となった。物語は,夜の女王から娘のパミーナを救い出すように依頼された主人公のタミーノとこっけいな同伴者パパゲーノが,どんな猛獣をもうっとりと魅了してしまうという魔法の笛を頼りに,太陽の神殿の支配者でパミーナを幽閉しているザラストロの国に乗り込んでいく,というもので,その題材はC.M.ウィーラント編集の童話集のなかの《ルルあるいは魔笛Lulu,oder die Zauberflöte》からとられた。しかし台本には,モーツァルト自身加盟していたフリーメーソンの思想が色濃く反映しており,その思想や儀式についての深い洞察なくしては,このオペラの真の理解は難しい。…
※「夜の女王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」