《夜の果ての旅》(読み)よるのはてのたび

世界大百科事典(旧版)内の《夜の果ての旅》の言及

【好色文学】より

…そして18世紀末にサド侯爵が現れて,禁忌の全的侵犯としてのエロティシズムの哲学を確立する。19世紀ではバルザックに《風流滑稽譚(コント・ドロラティーク)》(1832‐39)がある以外は好色文学の傑作が乏しく,20世紀の傑作,ロレンスの《チャタレー夫人の恋人》(私家版,1928),ミラーの《セクサス》(1949)はその思想性のゆえに,セリーヌの《夜の果ての旅》(1932)はその風刺性のゆえに,たんに好色と形容することはできない。ポルノグラフィー【山田
[中国]
 中国における好色文学の萌芽は,北里(ほくり)すなわち遊里を舞台とした唐代小説に認められる。…

【セリーヌ】より

…作家として名を成した後も,終生医業を続けた。 1932年,実生活の体験にもとづく自伝的小説,《夜の果ての旅》を発表。反社会的な内容と,大胆に俗語を駆使した革新的文体によって,賛否両論の大反響を巻き起こし,一躍世界的な有名作家となる。…

※「《夜の果ての旅》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android