世界大百科事典(旧版)内の大仏大判の言及
【大仏】より
…併せて大仏殿も再建され,この工事のため,大坂城中に太閤がのこした大金塊は,つぎつぎと大判に鋳かえられて湯水のごとく費やされた。〈大仏大判〉の名が当時世に流布したのはこのためである。だが,豊家の威信を賭けた大仏再建は,その落慶のとき,〈国家安康・君臣豊楽〉の文句をもつ鐘銘が,大坂冬の陣開幕の起因となり,皮肉にも大仏再建がそのまま豊家滅亡の墓穴となった。…
※「大仏大判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」