世界大百科事典(旧版)内の大名山徒の言及
【僧兵】より
… ところが南北朝内乱期を境として,僧兵の様相に変化がみられた。すなわち〈武門一行之衆徒〉として,延暦寺に〈大名山徒〉,興福寺に〈官符衆徒〉等が現れ,寺内・寺領の保全を任務として,しだいに寺内で権勢を握るようになった。そして室町時代以降の相次ぐ戦乱下に,次々と寺領を失った諸大寺にとり,もはや多数の僧侶を擁することは不可能となり,その一方で大和筒井氏のような,〈官符衆徒〉より戦国大名に成長する法体の武将の活動の陰で,僧兵は寺内に存続する基盤と存在理由を喪失した。…
※「大名山徒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」