大奥女中(読み)おおおくじょちゅう

世界大百科事典(旧版)内の大奥女中の言及

【大奥】より

…大奥は御殿向,御広敷向,長局(ながつぼね)向の3部分に分かれる。御殿向はその大奥の主人,すなわち本丸ならば御台所,西丸ならば大御台所もしくは将軍世子夫人,その子女たちの居住する場所,御広敷向は大奥管理事務所で,男の御広敷役人の勤務する場所,長局向は大奥に勤務する女中いわゆる大奥女中たちの住む宿舎である。将軍が日常起居する場所は表のなかの中奥であるが,中奥と大奥の間は厳重な塀で仕切られ,御鈴廊下とよばれる廊下のみでつながり,御鈴廊下と中奥の境に設けられた〈御錠口〉から大奥側へは将軍以外の男子は入ることができなかった。…

【使番】より

…本来は武功第一の者の務める役柄であり,戦場の標識として四半五之字の指物を用いた。ちなみに,大奥女中のなかにも御使番(御目見以下)があり,御台所や上級の女中の書簡,進物などを御広敷役人に受渡しをした。【北原 章男】。…

※「大奥女中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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