大学派(読み)だいがくは

世界大百科事典(旧版)内の大学派の言及

【美文】より

…散文の変革の過程で,文語文の遅れを逆手にとって磨き上げたと言うべきものだが,その文学的感度は,一時的な盛行を見せた文語定型詩のレベルにほぼ等しい。雑誌《帝国文学》に拠ったいわゆる赤門派(大学派)を代表する大町桂月,武島羽衣,塩井雨江の合著《美文韻文花紅葉(はなもみじ)》(1896)や桂月の《美文韻文黄菊白菊》(1898)などに,定型の新体詩と並立することで生命力を保っている姿が見られるが,文語詩の変革や口語による詩または散文詩の登場によって歴史的意義を失った。【野山 嘉正】。…

※「大学派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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