世界大百科事典(旧版)内の大組みの言及
【活版印刷】より
…いわゆる拾組みと呼ばれるもので,1ページにまとめるときは同一の作業者が行う。和文においては拾組みは,新聞や辞書の作業に棒組み(ページには関係なく一定の字詰・行間で連続して組むこと)として利用され,各記事ごとあるいは各見出し語ごとに拾組みしたものを,何回も校正したのち別の作業者がまとめ組み(大組みともいう)をする。植字によって組みあがったものは組版と呼ばれ,結束糸で周囲をしばってある(〈組版〉の語は,また文選,植字の2作業のうち,後者を指す場合,両方の作業を指す場合もある)。…
【新聞】より
…各新聞社とも〈編集委員〉という専門記者制度を設けているのは,このためである。新聞記事新聞記者
[製作]
第2次大戦後まで,新聞は,編集局から回ってきた原稿に基づいて活字が拾われて15字詰めに組まれ(文選),それをさらに整理部の指示に従って周囲を罫線で囲んだり,特別の字詰めに組み変えたりし(小組み),それらを集めて紙面1ページ大に組み上げ(大組み),その上に紙型用紙をのせて上から圧力をかけて紙型をつくり(紙型取り),紙型を半円形に曲げたものに600℃にとかした鉛合金地金を流し込んで鉛版をつくり(鉛版鋳造),それを輪転機にかけて印刷する,という工程だった。これをHTS(hot type system)またはホット・メタル・システムhot metal systemという。…
※「大組み」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」