大脳皮質運動野(読み)だいのうひしつうんどうや

世界大百科事典(旧版)内の大脳皮質運動野の言及

【錐体外路】より

… 近年,閃光を見せて数秒以内に手でレバーを引くように条件づけられたサルの脳のさまざまな部位に電極を植え,これらの電極からの活動電位を指標として,閃光を見て手が動くまでに作動する神経回路として少なくとも次の2系列が予想されるに至った。一つは網膜→大脳皮質視覚野→橋核→小脳→視床腹外側核→大脳皮質運動野→脊髄運動神経細胞。もう一つは網膜→大脳皮質視覚野→大脳基底核→視床腹外側核→大脳皮質運動野→脊髄運動神経細胞。…

【錐体路】より

…したがって,この運動神経細胞には共通終末路の別称がある。体性運動中枢伝導路のうちでも大脳皮質運動野に起こり脊髄の運動神経細胞に終わる伝導路は,哺乳類で初めて現れたもので,ヒトにおいてとくに発達しているため早くから注目され,この伝導路が延髄腹側面に錐体pyramidとよばれる高まりをつくるところから,オーストリアの神経学者チュルクL.Türckによって錐体路と命名された(1851)。臨床的に錐体路損傷によって体肢の麻痺が生じるところから,錐体路は随意運動を制御すると解されている。…

※「大脳皮質運動野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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