世界大百科事典(旧版)内の大蔵庄左衛門家の言及
【金春流】より
…金春家は奈良に領地をもち,幕末には知行所に通用の〈金春札(こんぱるさつ)〉と呼ばれる銀札(私製の紙幣)の発行を許されている。 金春座には,禅竹以前から存在していた大蔵大夫をはじめ,宮王(みやおう)大夫,春日(しゆんにち)大夫などの傍流があったが,金春安照の三男氏紀が名跡を継いだ大蔵大夫(大蔵庄左衛門家)以外は,江戸時代以前に絶えた。分家に,安照の二男安喜から出て尾張徳川家に仕えた金春八左衛門家,安照の孫の安信から出て加賀前田家に仕え,禁裏の能も務めた竹田権兵衛家,伊達家に仕えた前記大蔵家があって流儀を支えたが,明治維新でみな断絶した。…
※「大蔵庄左衛門家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」