世界大百科事典(旧版)内の天ヶ瀬ダムの言及
【宇治川】より
…滋賀県全域の流水はすべてこの川に流れこむために流量は大きく,巨椋池(おぐらいけ)干拓地周辺が水害を受けることが多く,1953年9月の台風13号による水害を契機に宇治川の治水事業が進展した。天ヶ瀬ダムの建設(1964),南郷洗堰(あらいぜき)の移設,瀬田川浚渫(しゆんせつ)などがそれで,天ヶ瀬ダムと南郷洗堰によって流量調節が行われる。宇治発電所(最大出力3万2500kW),天ヶ瀬発電所(9万2000kW),揚水式の喜撰山発電所(46万6000kW,いずれも1997)があって,合計59万kWを発電する。…
【瀬田川】より
…この洗堰上手から取水する宇治発電所が13年に完成してから瀬田川,宇治川の水力開発が進み,昭和初期における近畿地方の水力発電の40%を占めた。64年に竣工した宇治川の天ヶ瀬ダムによって,瀬田川,宇治川の峡谷は16kmにわたる長大な貯水池となった。【服部 昌之】。…
※「天ヶ瀬ダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」