世界大百科事典(旧版)内の天保薪水給与令の言及
【異国船打払令】より
…24年にイギリス捕鯨船が常陸大津浜,薩摩宝島に渡来し,略奪,暴行を働いた事件を契機として打払令を発令した。だが,37年(天保8)のモリソン号事件で,国際的紛争を引き起こす危険性の強い政策であることが明らかとなり,アヘン戦争の情報,および42年にオランダ船がもたらしたイギリス艦隊の来日計画の情報により,同年7月に打払令を廃止して天保薪水給与令を発令した。その後ペリー来航まで,3回にわたり打払令復活が図られたが,いずれも実現しなかった。…
※「天保薪水給与令」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」