太陽大気(読み)たいようたいき

最新 地学事典 「太陽大気」の解説

たいようたいき
太陽大気

solar atmosphere

肉眼で観察される太陽の表層部(光球)は温度約6,000K,厚さ400kmの薄い層をなし,放射によって外層にエネルギーを放出している。光球の外層には電波極紫外線X線でのみ観測が可能な厚さ数千kmの彩層がある。彩層は不均一な温度構造をもち,乱流や振動現象を示す。彩層の下部は温度約4,500Kで,さまざまな元素原子イオンの吸収線が観測され,いくつかの元素の発見を含む太陽大気の化学組成が求められた。彩層の上部に温度約150万Kのコロナが存在する。コロナは地球の公転軌道を越えて100天文単位にまで広がり,太陽風となって惑星空間へと電離ガスを放出している。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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世界大百科事典(旧版)内の太陽大気の言及

【太陽】より

…このように粒状斑は光球のすぐ下にある対流層の最上層に達した気塊の運動のありさまを表していると考えることができる。 さらに太陽大気は規則正しい振動もしている。太陽面上の任意の一部の領域について,スペクトル線のドップラー効果による偏移を長時間観測することによって,太陽の全面が,数千kmから数万kmにわたる種々な大きさの領域に分かれて,大きさに応じて平均5分くらいの周期で振動していることが判明してきた。…

※「太陽大気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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