夫婦家族制(読み)ふうふかぞくせい

世界大百科事典(旧版)内の夫婦家族制の言及

【家族】より

親族父系制母系制【村武 精一】
[家族の類型]
 夫婦と未独立の子は親族集団の単位であるが,それを越えてどの範囲の親族を家族のなかに包摂するかは,社会の成員が分有する家族形成のあり様によって,次の3類型に大別される。(1)夫婦家族制conjugal family 結婚によって成立する夫婦を中心とする家族で,既婚子とも同居せず,夫婦の一方ないし双方の死亡で消滅する,夫婦一代限りの家族である。ただし,一方が死亡した後,残された方が子の家族と合流することはある。…

【兄弟∥姉妹】より

…こうしたオナリ神信仰にみられる兄弟姉妹間の連帯は夫婦関係とは対立する。 兄弟姉妹の分離を促進する家族制度として重要なものは一子残留制と夫婦家族制である。一子残留制は兄弟姉妹のうちのいずれか一人が相続者として残留する制度であり,したがって相続者以外は養子,分家,婚姻などによって生家から転出し,兄弟姉妹間の分離が行われる。…

※「夫婦家族制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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