奇網(読み)きもう

世界大百科事典(旧版)内の奇網の言及

【カツオ(鰹)】より

…脊椎骨の周辺には血管に富んだ血合肉(ちあいにく)が発達し,物質代謝を活発にする。物質代謝で生成された熱は,血合部に平行に分布する細かな多数の動脈と静脈からなる奇網(きもう)(怪網)によって環境水中に放出されることなく体内に保存される。このためふつうの魚と異なって環境水よりかなり高い体温を保持することになり,もろもろの物質代謝が早く行われ,魚類中でも最高の遊泳力(最高は100km/hといわれる)を有する魚として活発な生命活動を営むことが可能となる。…

※「奇網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」