世界大百科事典(旧版)内の奇麗数寄の言及
【茶道】より
…遠州は公家社会とも接触が深く,後水尾院の仙洞御所の庭園,茶室の造営にもあたり,桂離宮にも影響を与えた。桂離宮などにうかがわれる〈きれいすき〉(奇麗数寄)といわれた美意識は遠州ひとりのものではなく,寛永文化の美意識ともいえよう。その特徴は装飾性の強い華やかな意匠,いささか煩瑣なまでに繊細な表現,鋭利さをもつ明快な輪郭と色彩,さらに古今東西の文芸にいろどられた象徴性などがあげられる。…
※「奇麗数寄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」