世界大百科事典(旧版)内の奢侈禁止法の言及
【服飾規制】より
…しかしこれをヨーロッパにおいて見てみると,服飾と身分制秩序とのかかわり合いが強く意識され,日常生活の服飾が細かく規制されたのは,中世的な身分制秩序が弛緩しはじめた主として14~18世紀である。ふつう,こうした規制は〈奢侈(しやし)禁止法(ぜいたく禁止法)sumptuary law〉として一括される諸法の中心をなしている。それぞれの身分には,それにふさわしい服飾があり,分を超えた服装をすることは〈奢侈〉であり,越権行為であるというのが,こうした法令の趣旨である。…
※「奢侈禁止法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」