世界大百科事典(旧版)内の奥都刺合蛮の言及
【アブドゥル・ラーマン】より
…モンゴル帝国第2代太宗朝に東来し,賄賂によりトゥラキナ皇后の寵任をえて税務長官にまでいたったイスラム商人。中国文献には奥都剌合蛮の字面をもって記載されている。初め彼は訳史(翻訳官)安天合を介してウイグル人宰相チンハイ(鎮海)に接近し,華北属領に対する銀納税(商税,専売税)110万両の倍額という条件で課税請負の権利を手に入れ,1240年(太宗12)提領諸路課税所官に就任,引き続き太宗に次ぐ皇后監国時代にあっても税務を主宰した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」