世界大百科事典(旧版)内の妊娠黄体の言及
【黄体】より
…その後退化しはじめるが出産まで活動する。前者を月経黄体,後者を妊娠黄体とよぶ。黄体が退化萎縮すると白体corpus albicansとよばれる瘢痕(はんこん)組織となり,6週間で顕微鏡でしか見えなくなる。…
【月経】より
…子宮内膜のうち,深層部の基底層(機能層に比べてごく薄い)は,このような特定の血管構造をもたず,ホルモンに反応しないので剝脱せず,機能層が卵巣からの性ホルモンの減少に反応して剝脱する。 妊娠時に無月経になるのは,妊娠すると,黄体が妊娠黄体になり,黄体ホルモンなどが盛んに分泌されつづけ,血中の性ホルモンレベルが維持されるので,子宮内膜は剝脱することなく,月経出血が発来しない。これを生理的無月経という。…
【性器】より
…妊娠が起こると黄体は増大を続け,盛んにホルモンを分泌する。これが妊娠黄体で,出産までは機能を発揮しつづけるが,出産後は白体となる。
[卵胞閉鎖]
新生児の卵巣は40万個もの一次卵胞を含むが,一生の間に排卵する卵子の数は400に足らぬ計算になる(性成熟期を30年=390月経周期として)。…
【妊娠】より
…妊娠時の内分泌系は,母体,胎盤,胎児の内分泌機能が,それぞれに機能分担をしながら,妊娠の維持と胎児発育を助けるとともに分娩に備える。(1)妊娠黄体 妊娠が成立すると,卵巣の黄体は妊娠黄体となり,増大して直径約2.5cmに達し,卵巣の約1/3を占めるようになる。主としてプロゲステロンを産生し,妊娠を維持する。…
※「妊娠黄体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」