世界大百科事典(旧版)内の姉小舞の言及
【沖縄[県]】より
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[近代劇場芸能]
廃藩置県令施行後,禄を失った士族のうち芸に堪能な者が集まって,那覇市中の思案橋や仲毛(なかもう)にかます囲いの芝居小屋を仮設して踊興行を始めたのがきっかけで,1882年ごろにいわゆる沖縄芝居が始まった。当初は組踊,端踊をもっぱら演じていたが,大衆の嗜好に応えるため民謡,流行歌の類を三線にのせ,芭蕉衣や絣着の百姓娘と町女が軽快に踊る姉小舞(あんぐわもうい)を創作上演したり,当時隆盛の廓の遊女の風姿を描いた踊り,遊女と客の交情を描く劇舞踊などを演じて喝采を得た。現在も上演される《浜千鳥》《かなよう》《むんじゅる》《花風(はなふう)》《川平節(かびらぶし)》《金細工(かんぜいく)》などがそれで,これらは旧来の冠船踊に対して,雑踊(ぞうおどり)と総称された。…
※「姉小舞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」