委託配本制(読み)いたくはいほんせい

世界大百科事典(旧版)内の委託配本制の言及

【出版】より

…一方,流通システムに押し込まれる無計画な送品から,返品率が全送品の35%を超えるほどになり,その非効率性が出版産業全体の大問題となった。もともと日本の出版流通は,世界にも例のない委託配本制度が重要な役割を果たしており,それが日本の出版に積極性を与えてきたのであるが,それによる返品が,許容限度を超えることが心配されているのである。 一方,委託配本制と同様,日本の出版流通の柱になっている取次店→小売書店の全国ネットワークは,出版産業の発展に大きな貢献を果たしてきたが,最近では流通の多様化により,直販ルートなど書店以外のルートが30%を占めるようになった。…

※「委託配本制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」