世界大百科事典(旧版)内の婚姻儀礼の言及
【抜歯】より
…縄文時代に,集団構成員を二分する原理としては,しかもそれらが成年式をすでに終えたものであれば,血縁関係の有無以外に考えにくい。だとすれば,下顎の切歯,犬歯の抜去は婚姻儀礼の一環としてなされ,切歯の場合はその土地の出身者に,犬歯の場合は他集団からの婚入者に対してなされたと推定される。すなわち,切歯と犬歯の抜歯にみられる男女比の地方差は,婚姻後の居住集団の地方色を示すことになる。…
※「婚姻儀礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」