ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「存在の類比」の意味・わかりやすい解説
存在の類比
そんざいのるいひ
「アナロギア・エンティス」のページをご覧ください。
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…これにたいして本来的な哲学的アナロジーは美,善,真,一,存在など,特定の〈類genus〉を超えて用いられる〈超越的名辞transcendental term〉に関して見いだされる。これらの名辞は,〈実体〉〈量〉〈質〉〈関係〉などの〈類〉もしくは〈カテゴリー〉の枠を超えて,また有限的存在と無限的存在の区別を超えて,根元的に異なっていながら何らかの意味の同一性を保ちつつ,つまりアナロジー的に述語されるが,それらのなかで〈存在ens〉が中心的位置をしめるところから,〈存在のアナロジー的性格〉つまり〈存在の類比analogia entis〉が強調されることになる。〈存在の類比〉は人間の認識能力が神もふくめてすべての存在するものにたいして開かれていることの論理的表現であるが,それは神の測りつくし難さを否定するものではない。…
※「存在の類比」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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