世界大百科事典(旧版)内の宇宙霊の言及
【ブルーノ】より
…しかし彼は本質的には近代的自然科学者というよりも,前近代的魔術的自然観の系統を受け継ぐ者であった。彼は自然に能産的側面と受動的側面とを認め,万物はそれによって生命をもつとする汎心論を説き,宇宙そのものにも動力因としての宇宙霊を認めることによって,宇宙を巨大な生き物と考える。一方,理性的認識能力の限界を説き,無知の自覚を媒介とする,世界の根源的三分割(神,自然,人間)を唱える。…
※「宇宙霊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」