世界大百科事典(旧版)内の安石代の言及
【石代納】より
…このほか,信州や駿州でも近在の町方の米相場平均を基準とし,甲州や武州の一部では江戸の張紙値段を基準とし,これに政策的に増値段あるいは安値段を付けて換算値段とした。願石代の場合には,通常の値段より高く定め,凶作などで米相場が高騰した場合には安石代と称して低い換算値段が認められることがあった。 明治政府のもとで,1870年(明治3)7月になると田方の年貢は米納,畑方年貢は10月中旬の最寄町村の上米平均値段によって石代納することと定められ,三分の一銀納制など従来の慣行は廃された。…
※「安石代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」