宗譜(読み)そうふ

世界大百科事典(旧版)内の宗譜の言及

【宗法】より

…《礼記》に記された宗法を根本として宗族の秩序の体系は拡大し,精密となり,宗族関係のあらゆる側面を規律するもしくは制度となって,社会に定着する。六朝における門閥支配は自己の権威の安定と誇示のため,礼学をさらに発達させ,それに伴い系譜の学も発達し,のちの家譜・宗譜(族譜)の原流となったが,宗譜には系図のほかに一族の規律を定め,規律違反に対しての罰則を設け,訓戒なども記している。これらをみると,宗の規律は儒学的秩序観で一貫しており,支配の根本を支えていたことがわかる。…

【族譜】より

…中国の宗族(そうぞく)の間で作成された家系に関する記録。宗譜,家譜,世譜,家乗などともいわれる。時期的には貴族制時代の六朝・隋・唐代に最初の盛行を見るが,これは家系の良否が一族の政治的社会的地位を決定したからである。…

※「宗譜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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