実質上の減資(読み)じっしつじょうのげんし

世界大百科事典(旧版)内の実質上の減資の言及

【減資】より

…資本減少の略。会社財産維持の基準である資本の額の減少により,減少後の資本の額を超える会社財産の株主への支払が可能となることがその直接の効果であり,そのことから,減資は,主として,会社財産の一部を株主に返還してその営業規模を縮小する目的(実質上の減資とよばれる),あるいは,経営が悪化して資本の欠損が生じている会社において会社財産の払戻しはせずに資本の額だけ減少させることによって欠損を縮小ないし消滅させ,将来の利益配当を行いやすくする目的(名目上の減資とよばれる)で行われる。日本では実質上の減資の実例は少ないのに対して,経営の悪化した会社の再建のために名目上の減資が行われることが多く,とくに会社更生手続においては従前の資本をまったくゼロにしてしまう,いわゆる100%減資すら行われている。…

※「実質上の減資」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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