世界大百科事典(旧版)内の実質的行為責任の言及
【責任】より
…また,個々の違法行為を実行した主観的意思に対する責任という意味で,意思責任とも呼ばれる。行為責任の一種として,行為に現れた限度で行為者の人格ないし環境を考慮するという実質的行為責任と呼ばれる考え方がある。これは,責任を心理的意思に対する非難可能性として実質化していったとき,行為要素としての意思活動の背後にある行為者側の人格的ないし環境的事情を考慮せざるをえなくなることを正面から認めつつ,なお明確に行為と結びつける立場である。…
※「実質的行為責任」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」