室町小歌(読み)むろまちこうた

世界大百科事典(旧版)内の室町小歌の言及

【隆達節】より

…隆達は隆喜の末子で,早くから僧籍に入り,高三家の菩提寺,堺の顕本寺(けんぽんじ)(法華宗)内に自在庵を営み,自庵隆達と号した。1590年(天正18)長兄隆徳の死にあい,後嗣が若年のため還俗して家業を継いだが,天性器用な彼は連歌,声曲,書画等各方面に才能を発揮し,なかでも先行の室町小歌に同調,みずから小歌を作詞するとともに,今様(いまよう),小歌節,謡曲等の音曲を折衷・調和して,世にいう〈隆達節〉を編み出した。歌詞は〈尺八の一節切(ひとよぎり)こそ音(ね)もよけれ,君と一夜(ひとよ)は寝も足らぬ〉のような恋歌が80%以上を占め,他は無常観に根ざす歌か賀の歌。…

※「室町小歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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