世界大百科事典(旧版)内の宮廷ユダヤ人の言及
【ロスチャイルド家】より
…自国の農民を傭兵として売りさばくことで有名だったヘッセン伯のおこぼれにあずかったのである。とはいえ,ここではアムシェルはまだ,17,18世紀とくにドイツ諸国に多く見られた〈宮廷ユダヤ人〉の一人,それもそのうちの新参者でしかなかった。しかし,絶対君主のために徴収業務を引き受け,あるいは戦費を貸し付け,さらには軍需品の調達を行うなどして重宝がられた〈宮廷ユダヤ人〉の多くが,産業革命とフランス革命の時代に没落していったのに反し,アムシェルはまさにこの大きな変動の時代にめざましい上昇を果たした。…
※「宮廷ユダヤ人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」