世界大百科事典(旧版)内の宮廷劇の言及
【宮廷劇場】より
…東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌス1世の妃テオドラがパントマイム(黙劇)の女優であったことからもわかるように,演劇は昔から王侯貴族に保護されていた。宮廷劇あるいは宮廷劇場という言葉は,広くは,あらゆる時代のあらゆる国の宮廷によって保護され演じられた演劇形式と,それが演じられた場所をさしうるが,ふつうは,ルネサンスの終りころから,19世紀前半ぐらいまでのヨーロッパにおいて行われた,それらの演劇(劇場,劇団)をさすことが多い。俳優兼劇作家のシェークスピアはイギリスの宮内大臣お抱え一座に属していたし,フランスのモリエールはルイ14世の宮廷に仕え,宮廷劇場で喜劇の名作を上演したばかりでなく,宮廷の祝祭や催し物のためにも働いた。…
※「宮廷劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」