家の出自(読み)いえのしゅつじ

世界大百科事典(旧版)内の家の出自の言及

【同族】より

…しかし,本来の形態では,本家は親族分家や奉公人分家を統率し従属させ,またそれら分家の生活は本家の経営に依存し,本家の庇護を受けて存立しえ,また同族の発展に貢献した。 同族とか同族的家連合とかいわれるこの種の集団の結合原理は,家々の間の〈系譜関係〉つまり〈家の出自〉(どの家を本家として存立する家なのかという,家の創設の由来,存立の基盤)を本・分家が相互に承認し,本・分家の縦の秩序に従った合力・共助を生産・消費の両面において行う多面的な生活組織である点に見いだされた。したがって地縁的関係を条件としてこのような生活組織は成立しえた。…

※「家の出自」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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