世界大百科事典(旧版)内の富士丸の言及
【漁船】より
…したがって在来漁業技術と連結しうる漁船の動力化には,先進ヨーロッパ諸国に学んでの漁船用石油発動機の導入が不可欠となった。そこで1905年の遠洋漁業奨励法の改正では石油発動機がいちはやく奨励の対象となり,翌06年には静岡県水産試験場の試験船富士丸が,石油発動機をつけてのカツオ釣操業試験に成功した。それからまもなくカツオ釣漁業を先頭に漁船の動力化が進められ,マグロはえなわ,機船底引網,巻網,流し網,その他の釣りはえなわなど,代表的な沖合遠洋漁業が急速に発展し始めた。…
※「富士丸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」