世界大百科事典(旧版)内の寒修行の言及
【寒稽古】より
…現代武道においてもこの伝統的な稽古法は広く行われ,寒中に5~15日くらいの間で日数を定め,早朝寒さにうちかって激しい訓練をすることにより,精神的錬磨をおもな目的としている。このような稽古法は〈寒行〉,あるいは〈寒修行〉といわれて,古くから行われていた神道,仏教の修行法にその原形を見ることができる。例えば,神社に裸,素足で参詣する寒参り,または寒詣,あるいは参籠,禊祓(みそぎはらえ)や水垢離(みずごり)といった苦行,仏教では奈良時代から行われていた仏名会(ぶつみようえ),山伏の苦行などの思想や方法が一体化して,芸道にもこのような修行法が形成されていったのであろう。…
※「寒修行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」