世界大百科事典(旧版)内の寒冷凝集素病の言及
【寒冷凝集反応】より
… 寒冷凝集素が血球を凝集する温度は通常10~15℃以下だが,患者によってはさらに高い温度,まれには30℃以上でも有効なこともある。そのため,この抗体を高力価にもった患者の皮膚,指先等が低温にさらされると,局所の血管の中で血球が凝集し循環障害を起こす(寒冷凝集素病)。この抗体の多くはIgM免疫グロブリンに属し,補体との反応性をもつが,高温で抗体は解離しやすいのに対し,補体は体温付近でないと強く働かないので,体内での溶血はそれほど強く起こらない。…
※「寒冷凝集素病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」