世界大百科事典(旧版)内の寒冷凝集素の言及
【寒冷凝集反応】より
…しかし,その凝集は反応液を37℃に温めるとほぐれる。これは正常ヒト血清中に少量だが低温で血球と結合して凝集を起こし,高温ではずれる寒冷凝集素と呼ばれる自己または同種自然抗体があるためで,この抗体で起こる上述の現象,またはそれを検出,測定する方法を寒冷凝集反応という。寒冷凝集素は,マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)感染による非定型肺炎,EBウイルス感染による伝染性単核症,良性単クローン性高γ‐グロブリン血症,一部の多発性骨髄腫患者等に顕著に現れる。…
※「寒冷凝集素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」