世界大百科事典(旧版)内の寺請けの言及
【宗門改め】より
…その一つは,29年(寛永6)ころに長崎で始められた踏絵や,幕府法令にたびたびみえる訴人奨励など,キリシタン信徒を摘発する方法であり,いま一つは,反対にキリシタンでないことを証明させる方法であった。キリシタンの多い地域で前者の方法は有効であっても,一般的には後者の方法が妥当性をもっていたから,寺檀関係にもとづいて檀那寺に寺請けさせる方法,人別帳や五人組帳などに村役人が証明を加える俗請けなどが行われた。島原の乱と鎖国によってキリシタンがほとんど根絶されると,かえって宗門改めは強化された。…
※「寺請け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」