世界大百科事典(旧版)内の対争の言及
【紛争】より
…ここで社会単位とは,個人および個人が形成する集団を典型とするが,そのほか言語,宗教,種族,経済,政治その他で社会文化の特徴を共通にする人びとの集団ないし階層・階級であることもある。これらの社会単位間の紛争のうち最も代表的なものは,対立する当事者どうしが相手方の保持・支配する価値を争って意識的に攻撃・防御する相互行動であり,これを対争と呼んでもよいが,実際には多くの態様がある。大別すれば,心理的紛争である緊張・不和・葛藤など,身体で闘う喧嘩・格闘など,道具・武器を使用する決闘・戦闘・戦争など(ただし敵討ち,試合など,ほぼ規則の統制のもとに行われるものは紛争とは呼ばない),実力に訴えることなく言語によってする議論・論争など(法的紛争はとくに権利・義務に関する論争である)もある。…
※「対争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」