世界大百科事典(旧版)内の対外関係の言及
【国際政治】より
…17世紀のヨーロッパで主権国家体系state systemが形成されてからも,まだ国家間の関係とは主として王朝間の関係を意味する絶対王政の時代が続いた。19世紀になり,民族国家が一般化するにつれ,国内で国民の政治的統合が進む反面,国家間の関係は,伝統的な外交diplomacyという観念とともに,対外関係foreign relations,対外問題foreign affairs,external affairsといった言葉で表されるのが通例となった。この場合の特徴は,(1)個別の国家の視点から,各国にとって外的な条件として国家間関係をとらえること,(2)したがって外交や対外関係は国内政治とは切り離された別の次元に属し,〈政争は波打際で終わる〉のが原則とされたことである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」