世界大百科事典(旧版)内の対馬丸遭難事件の言及
【沖縄戦】より
…沖縄戦の特徴は,国内唯一の激しい地上戦が展開され,軍民混在という戦場状況で,正規軍人を上まわる非戦闘員である住民の犠牲者を出したということである。政府は住民の県外への疎開を計画し,九州,台湾に約8万人を疎開させたが,計画実施の過程で,学童疎開船対馬丸が米潜水艦に撃沈され約1500人が死亡する事件(対馬丸遭難事件,1944年8月)も発生している。第32軍は,住民の戦争協力を調達するため意識的に,相互監視のために住民どうしがスパイ視する状況を利用した。…
※「対馬丸遭難事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」