世界大百科事典(旧版)内の寿墓の言及
【逆修】より
…《灌頂随願往生十方浄土経》に死後の追善供養で死者に達する功徳は7分の1と説かれ,日本の葬送習俗に大きな影響を与えた《地蔵菩薩本願経》巻下には,逆修は七分の徳すべてを得ることができると説かれているのをうけて,平安中期以後天皇貴族から民間に至るまで広く行われた。今日では本義から転じて,(1)自身の後生滅罪を願って仏像・仏画を作る,(2)生前に戒名を授けてもらう,(3)その戒名を位牌・墓(寿牌(じゆはい)・寿墓(じゆぼ)という)に刻み文字を朱で埋めておき,死後これをとり除く習俗をさすようになった。【藤井 正雄】。…
※「寿墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」