世界大百科事典(旧版)内の封建制成立説の言及
【安土桃山時代】より
…中世にすでに封建制が成立しているという前提に立つ見解からは,(1)封建制再編成説,(2)純粋封建制説,(3)初期絶対主義説が出されており,中世を前期(分権的)封建制,近世を後期(集権的)封建制と呼び分けている。また,中世を奴隷制社会とみなす立場からの見解は,(4)封建制成立説と一括することができよう。 (1)は中村吉治に代表される見解で,貨幣経済の進展によって解体しかかった中世封建制が,戦国期から織豊政権にかけて,大名領知制の確立や検地,身分統制の強化などによって再編強化され,近世封建制が成立したというものである。…
※「封建制成立説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」