世界大百科事典(旧版)内の小先生運動の言及
【中華民国】より
…文化の基盤をつくる教育制度についてみれば,1912年の壬子(じんし)学制で学校制度が体系化され,22年の壬戌(じんじゆつ)学制では小学4年の義務教育も決められた。就学率は29年に17%,36年には31%にのぼったとされるが,陶行知の小先生運動(子供が読み書きのできない大人に自分のならった文字を教える識字運動)にみられるように,民国時代を通じて文盲退治が初等教育の最重要課題であった。文字をもたぬ農民と一部の知識人のあいだに横たわる溝はほとんど越えがたいもので,封建制にあらざる身分制社会をなしていたといえる。…
※「小先生運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」