世界大百科事典(旧版)内の小皮縁の言及
【小腸】より
…このケルクリングひだと無数の絨毛の存在により小腸の表面積はきわめて大きいものとなる。絨毛の表層上皮細胞の表面には小皮縁(刷子縁)と呼ばれる部分があり,この部分を電子顕微鏡で観察すると,微絨毛と呼ばれる小さい突起が密生していて,ここには吸収に関連する種々の酵素が存在している。小腸の表面積はまずケルクリングひだの存在により,単純な円筒としての面積の3倍となり,さらに絨毛の存在で30倍(約10万cm2),微絨毛の存在で600倍(約200万cm2)という膨大なものとなり,小腸内での消化,吸収を容易にしている。…
※「小皮縁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」