世界大百科事典(旧版)内の小脳性失調症の言及
【運動失調症】より
…このため運動失調症という用語を狭義に解釈し,これを後述のような脊髄癆性失調症に対してのみ用いるという立場をとる学者もあるが,今日では随意運動の障害のうち運動麻痺や筋力の低下に基づくものではないものをすべて運動失調症ataxiaと呼ぶことが多い。このような広義の運動失調症には数々の異なった病態が含まれているが,その中で最も主要な位置を占めるのは脊髄癆性失調症,小脳性失調症,および迷路性失調症の三つである。
[脊髄癆性失調症tabetic ataxia]
関節位置覚,運動覚などの深部感覚の障害によって生ずるものであり,深部感覚の障害されるような病態で共通に認められる。…
※「小脳性失調症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」